太陽電池モジュール

太陽電池(セル)を複数枚直並列接続して必要な電圧と電流を得られるようにし,耐環境性を持たせるためにカバーガラスやバックシート内に封入してパネル状にした製品単体を太陽電池モジュール(または太陽電池パネル)と呼ぶ。光吸収層の材料,および素子の形態などにより,多くの種類に分類される。 日本メーカーが製造する主流は,純度の高い結晶シリコンを材料としたもので,2010年は出荷量の 8 割以上を占めた。結晶シリコンには単結晶と多結晶があるが,単結晶はより発電効率が高く,価格も高い。近年は,原材料の使用量が少ない薄膜型の出荷が開始され,価格低下が期待されている。薄膜型には,非晶質のシリコンを用いた薄膜シリコン型や,様々な元素の化合物半導体を使う化合物型がある。有機物や量子ドットを使った新しいタイプの研究開発も進んでいる。

参 考 文 献



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